【テレビドラマ】逃亡者(のがれもの) おりん
「逃亡者 おりん」と「美少女仮面 ポワトリン」
鈴木美緒

「手鎖(てぐされ)、、御免!」江戸時代なのにチャコットの黒いぴちぴち網レオタードを身に纏ったおりんは、行く手を塞ぐ屈強な悪者を一思いに伸びる銀の腕輪で成敗します。

f0015110_17141348.jpgこれは、昨年10月末からテレビ東京で毎週金曜8時より放映中の時代劇「逃亡者 おりん」でほぼ毎回繰り返されるシーンです。「逃亡者 おりん」はテレビ東京が6年ぶりに手がけた豪華キャストのオリジナル時代劇。

時は江戸中期、おりんは、徳川家重の世で植村道悦率いる幕府の特殊暗殺部隊「手鎖人」として教育を受け暗躍していました。しかしある日自分は、道悦に偽りの事実を教えられ洗脳されていたことに気がつき死産したと長らく信じ込まされていた自分の子供に一目会う為に「手鎖人」を脱走し「逃亡者」となります。そして広儀からもお尋ね者となりながらも幾多の困難や刺客と戦いつつ一路愛しい愛娘の居る紀州の根本へ向かいます。

筋はともかく、見所は裏街道を行く道すがらおりんを不憫に思い助けてくれた人々がことごとく毎回5〜8人ほど斬り捨てられそして初めて凄腕の刺客達をおりんはジャズダンスのような立ち回りで切り捨てるのです。現在17回まで放送なので、ざっと概算しても100人以上は軽くおりんが娘に会いたいと旅を続けたがために犠牲になっています。そして次々と思いつきのように秘密や謎が解き明かされ登場人物が増えています。

遠山の金さんや大岡越前も真っ青なワンパターン活劇は観ていて安心。やはり女性がここまで活躍するお芝居というのは、たとえおりん演じる青山倫子の台詞まわしが棒読みでも観ていて人肌脱ぐたびにどっきりする色気と切羽詰まったものが満載で、一部ファンの間で異様な盛り上がりと注目を集めています。青山倫子の「木枯らし紋次郎」や「修羅雪姫」を参考に刀の握り方を鏡の前で毎日練習しているやる気を感じさせる話も涙をそそります。

それに、同性としてジャンヌダルクを源流?とする男を次々と倒す戦う女というのは観ていて胸がすっきりするものがあります。逆に男性にとっては、時折おりんが見せるせつない表情や弱み、時に男性に助けられるところに萌えポイントがあるのではと思います。

f0015110_17142675.jpgこのすっきり感は、私が小学生のとき好んで観ていた少女戦士が活躍する活劇「 美少女仮面 ポワトリン」から受けたもの類似しています。「美少女仮面 ポワトリン」は1990年ごろにフジテレビ系で放映された石ノ森章太郎原作の女子高生が悪と戦うドラマです。

決め台詞の「愛ある限り戦いましょう! 命燃え尽きるまで!!」といい、確かいつもワンパターンな物語展開、そして昼間の番組としては健全でない白いボデイコンとベレー帽、赤い夜会マスクからなる衝撃的な戦闘衣装といい「おりん」と同系譜に落とし込めるドラマなのではないでしょうか。

ただ、おりんと違いポワトリンは宇宙レベルで悪と戦う正義の味方であるのに対して、おりんは闇社会から足を洗って母親として娘に会いたいとは言え数々の人を殺めた悪の側の存在であるという決定的な違いがあります。

確かポワトリン放映当時、パーマンごっこをするいとこや近所のガキに混じって風呂敷首に巻きつけて縁台に立って「愛ある限り戦いましょう!」と遊んでいた記憶があります。しかし、強く戦うヒロインに成りたかった少女達の大半はやがて自分の為に戦ってくれる男を見つけて戦場を去って行くというのが現実のようです。

いずれにしても、時空を越え二人が戦うドラマとかゲームと作ったら面白そうです。ちなみにおりんの携帯サイトにあったゲームは入浴中のおりんを壁の穴から覗くというしずかちゃん症候群の患者心理を逆手に取ったお色気ゲームでした。

ポワトリンを演じた花島優子はこの作品の後特に目立った活躍もないようですが、青山倫子が第二の花島優子のように消えなければいいなというのがファンとしての願いです。活劇が苦手そうなので普通の昼ドラマなどで女中役とかを演じたらエプロン姿がとても似合うのではないかと思います。

あなたの心の中の隠れた戦闘願望を突っつく、「逃亡者 おりん」をぜひ最終回までにご覧ください。もうすぐDVDも出るようです。
[PR]
by dog06 | 2007-03-03 17:17
<< 【展覧会】グレゴリー・コルベー... 当日の様子:CAMP-5[早稲... >>


MOT
MOT
MUSEUM OF TRAVEL


contents
 *
reviews
events
memo
about us

announcements
 *
2008年は今までとは違った形で「キャンプ」を開催しようと思っています。2008年なので場所は「八丁堀」です。詳細はもう少しお待ちください。


その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧