知覚の“改路” プレゼンテーション:渡邊淳司 日時:2007年8月25日(土)17:00〜21:00 →当日の様子 場所:AAN事務所(横浜市中区住吉町1-8-401) →地図 定員:12人(予約制、先着順) 参加費:1,000円(おつまみ+1ドリンク付) 近年、既存の電子楽器の回路を繋ぎ変え、組み替えることで、未知の機能を発見し、予想もしなかった光や音を出す「サーキット・ベンディング(Circuit Bending)」という行為が多く行なわれるようになりました。 ベンディングによって生み出された音は、その電子楽器にとってある種のエラーである一方で、そのエラーを逆に、新たな創造の可能性と考える点に、ベンディングのひとつの意義があります。また、ベンディングのもう一つの意義として、電子楽器だけでなく、ある機能を持った回路、さらには人間をも含めてひとつのシステムと考えたとき、システムにとってのエラーは、そのシステムの構成要素を浮き彫りにする重要な情報であるという側面も持っています。 たとえば、音楽を聴いていて、その音がレコードによって生み出されているのか、それともCDによって生み出されているのか、よほど耳のいい人にしかその区別はできません。しかし、パッと音飛びが起きた瞬間、つまり、そのシステムにとってエラーが起きた瞬間、それがレコードなのかCDなのかは、その双方を聞いたことがある人にとっては明白となります。 このように、ベンディングは、既存システムの組み換えによる新たな創造であるとともに、システムの分析や理解という面から見れば、システムを明らかにするアプローチのひとつとも考えられます。今回のキャンプでは、このベンディングという手法を知覚研究の領域に応用し、人間の感覚や運動システム、ひいては人間の存在を理解するうえでの、新たなアプローチの研究をいくつか紹介しながら、人間にとって根源的な活動である「知覚」について考えてみます。 ★お申し込み方法 受付を終了しました。 主催:MUSEUM OF TRAVEL 協力:Art Autonomy Network [ タイムテーブル(予定)] 16:30〜 開場 17:00〜 スタート/プレトーク(15分) 17:15〜 プレゼンテーション(60分) 18:15〜 休憩(15分) 18:30〜 ディスカッション(60分) 19:30〜 パーティー(90分) [ プレゼンテーションについて ] 「知覚」のベンディング 春秋社PR誌『春秋』2007年1月号 pp.5-8.2006. PDF(488KB) [ プレゼンテーター:渡邊淳司 ] 1976年生まれ。2005年東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。同年(独)科学技術振興機構 さきがけ研究員。人間の知覚特性を利用した情報提示手法の研究。それらのエンタテインメント・芸術表現への応用研究を行う。 http://www.junji.org/ [ 参考資料(関内キャンプ終了後)]
by dog06
| 2007-08-04 07:37
|
|||||||
ファン申請 |
||